カムイミンタラ
5月ころに予定されている、「邦楽の小窓」のコンサートがあります。
今回は尺八にスポットをあてての演奏会の予定です。
さて、その選曲の一つに「カムイミンタラ」があります。
その作曲者の増田厚司さんが実は以外に近くにお住いで、佳代さんがこの曲をきっかけに何度かお会いして
直接その曲のご指導をお願いできることとなりました。
私はお会いするのは初めてでした。
第一印象。イケメンです。
若いですが、さすがお箏をお仕事にされているだけあって、その知識やこだわりはとてもかないません。
さて、いざ作曲者のかたを目の前にその曲を演奏するというのは、すごく緊張します。
演奏後の感想が「いや、おもしろいですね。」でした。それって、ほめて・・・ないですよね・・・。笑
曲の奏法の指導も、もちろんありましたが、眼から鱗なことは、なんといっても、余韻の存在を消すというところでしょうか。
特に17絃の演奏は、余韻が長いのが特徴です。その余韻の美しさと深みがよいのですが、
長すぎる余韻は、次のフレーズの音の邪魔になることもある。
それをいかにして、消すのか、どこまでが必要でここのフレーズにはいらないのかなど、今一度楽譜を読み直す必要があります。
後程、いろいろ考えていたら、「あぁ、ピアノのペダルを踏みっぱなしで演奏することを言っていたのか」と気が付きました。
確かに、それは気持ち悪いです。ピアノならタイミングよく全部の余韻を消すこともできますが、
17絃となると、腕も指もつかって「音の引き算」をしなくてはならないということだったのだ。とわかりました。
必要な音をいかにして、際立たせるか。音をだすばかりでなく、余分な響きを消していくという新たなことを教わりました。