尺八の合宿にて
誘っていただき、合宿の箏演奏として、参加させていただきました。
私が演奏したのは、2曲ほどで少ないのですが、それでも楽しかったです。
野村正峰作曲「篝火」
躍動感と、重量感、旋律の美しさなど演奏していても、その曲に浸れる素敵な曲ですね。
2箏の1絃と2絃がDの同音というめずらしい調弦でその特殊性をいかした旋律がくると、ドキドキするくらいかっこいいです。
野村正峰作曲「胡茄の歌」
解説から「西域に住む胡人、中近東からシルクロード伝いに東方へ移住してきた異邦人...」
中略
「しいたげられた弱小民族の悲しみを演奏の上に滲み出せることができれば。。。」
とあり、曲の旋律は美しもはかなげであり、ときに力強く、繰り返される旋律のなかにも同じ表現ではなく
思いをのせて演奏したくなるそんな切ない曲です。
尺八と、箏の旋律のやりとりはとてもひきつけられ、相手がきっちり入ってくれるとうまく乗れて、どこまでも美しいです。
最初のソロの部分は特に聞かせどころですね。世界観がはっきり表れ一気に曲にひきこまれます。