11/11 NHK邦楽オーディション

大阪のコンクールの後、演奏を評価されること、人に聞いてもらうことに慣れないといけない、と考え

そこで思い立ったのが、NHK邦楽オーディションでした。運良くも募集締め切り前、まだ募集人数に達していないことも本当に運がよかったです。

 

今回も楽器と一緒に電車移動です。(都内を自分で車を運転しての移動はハードルが高すぎます。こわいわ-。)

 

約2時間かかり、駅にエレベーターがなく荷物を持って階段を上り降りもしました。

タクシーに乗ろうと、タクシー乗り場に立ってまっていても、素通りばかりで止まってくれない都内のタクシーに

しびれをきらし、自力でNHK放送センターまで歩いた。はい、行くだけでもなかなかハードモードです。

 

初、NHKです。

とってもわくわくですよ。用事がなければ来ることも入ることも出来ない場所です。

それを出来るのも箏をやっているお陰です。やってて良かった。こんな経験なかなかないよ。

 

スタジオではもう、練習をはじめていらっしゃる方もおり、自分も場所を確保して練習です。

11時からスタジオで練習できます。受付は12時から半まで開始が1時。

緊張の為お腹はすかない。(後になって、食堂でご飯食べてみれば良かったなーと、ちょっと後悔しました。)

 

邦楽オーディションなので、箏のほかにも尺八、琵琶、長唄、篠笛などなどいろいろなジャンルの方がいらっしゃり、

自分はこんなに近くで琵琶を見たこともなかったのですごく、興味津々でした。

演奏の曲も勇ましく、また侘びしさもある唄もので物語をつづるのですね。

楽譜も特殊で、ちょっとお経みたいとおもったのは、ごめんなさい。

 

オーディションでは最初から演奏し、途中止められるまで続けます。3分ほどです。

最初がゆっくりの場合は手の激しく動くとことに飛んで演奏してください。と指示があり、演奏を再開します。

皆さんの衣装もそれぞれで、お着物の方から普段着の人まで(自分は普段着でした)。

私的には動いて音が出るような服や靴などは避けましたが、皆自由ですね。

 

NHKの担当の方にお話をさせていただいたら、

特に合格人数は決まっておらず、優秀な方が多ければ多く合格、少なければ少ないとのこと。

一人でも多くの方に合格してもらいたい。とおっしゃってて、

こちらの緊張しているのを分かってくださって、

演奏前の準備は満足するまでして下さい。というのも、順番が来てから弾き始める前まで、調弦やイスの高さなどしっかり、あせらずに行い、せっかくの演奏を調弦などででだめになって残念な結果にならないために、十分時間を使ってください。ということを言ってくださいました。

 

演奏者に少しもストレスやプレッシャーを与えない為のご配慮が本当にありがたかったです。

 

箏は一人でセッティングは大変で、お手伝いする方がいらっしゃらない場合は、お箏の演奏者同士(一人しかいない方)で助け合ってセッティングする場合が多いとも教えて頂きました。

本当に初めてだと、わからないものですね。聞いてよかったです。

 

演奏途中の入退場は禁止ですが、それ以外は廊下で待つことも大丈夫でした。

でも順番は分からないため、そこは要注意ですね。(一度だけ休憩がはいるのでそこで移動される方が多かったです)

 

演奏後の講評は毎回行われているそうですが、個人個人では無く全体の演奏を聴いての講評でした。

(合格後の録音前に、宮下先生からのアドバイスを受け取りました。)

その講評もまた、いいお話で、音楽のプロとはどうあるべきか。など聞かせて頂けました。

 

自分の番号と名前を呼ばれたときは一気に体温が上がった気がするくらい、どき!としました。感動でした。

 

録音は帰宅に時間がかかる方から。今回は京都の方がいらっしゃってその方からでしたね。

私は2番目。

サウンドチェック、その後録音本番。自分もいまいちだと思ったし、スタッフのかたもじゃあここからもう一度など指示をいただいたりして、あっという間に30分40分くらい過ぎてしまいました。(一曲9分30秒ほどなので本当に何度も取り直しの時間はありません。)が、自分がここから、演奏しなおしたい。とあって区切りが良ければ途中からでも演奏はOKみたいです。

 

立奏台のがたつきがあったのですが、一発でそれを止めてしまったスタッフさん、素敵です。

さすがNHK。プロ中のプロですね。

 

スタジオ(というか、ホールですね。)も音響がすばらしく良く、気持ちよく響いてくれます。きっとマイクもいい物だったとおもいます。

そしてプロのスタッフの皆さんに作り上げて頂いた、私の曲がどのように放送されるか、もううれしいです。

何度か、音が抜けてしまったりもありました。表現も音のミスを無くそうとしたので、すごく単調かもしれません。

でも、そのときの私の全力でありました。

すばらしい経験をさせて頂けたこと、ほんとに感謝しかありません。

オーディションに参加して本当によかったです。お箏やってきてよかったです。

2017年11月13日