スタジオの音録り

ある、コンクールの予選が音源審査で、CDを送ってそれを審査され結果がおくられてくるものがあります。

そこに参加しようと考えて、合奏練習に使わせていただいている八王子のスタジオにて、録音をさせていただきました。

(自宅で自分の録音機で録った音源でも大丈夫そうなのですが、せっかくだったのでスタジオにお願いしました)

 

午前に、合奏練習をし、お昼ご飯を食べたから、午後に始めました。

約3分の課題曲と、4分の自由曲を録るのに、3時間かかりました。

8月末の気密性のある部屋でクーラーを切り、だらだらと汗が流れ落ちるなか演奏していたのですが、

汗で指がすべる。箏の木材は桐。とても湿気に敏感で音がすぐに狂いだす。

と、いろいろ悪戦苦闘がありましたが、さすが本格的な機材で録音された音を聞くと普段聞き取れないくらいの

音の振動や共鳴など聴けて、感動しました。このお箏はこんないい音だったのかと。

 

あとは、私の演奏技術のみです。普段なれないと、緊張するのでミスタッチもあるし、だんだん自分の演奏に

不安が残る。演奏のいい悪いの判断は自分でしないといけないので、録音した曲のなかで選別し一曲をCDに残す。

時間は限られる。協力してくださるスタジオのスタッフの方は録音初心者の私によく付き合ってくださり、

いい環境でリラックスできるよう、良い音を録ってくださいました。

 

最後出来上がったCDを聴きながら帰り2時間半(帰宅ラッシュでさらに大雨で混んでいました)の車内で

ひたすら自分の音を聞きながらかえりました。今できる自分の全部をそそいだ一枚のCD。

反省も恥ずかしさも未熟さに身もだえながら、一つのことをやり終えた疲労感に満足もしました。

 

 

2017年10月21日