我孫子市三曲協会 演奏会

藤井先生に誘っていただき、我孫子市三曲協会の演奏会に本日参加させていただきました。野村祐子作曲「星降る宵に」を演奏しました。 この曲三楽章からなり、一楽章では4分の4拍子のなかに、三連音符がちりばめられて、尺八と1,2箏のメロディーのやりとりが続きます。とても軽くさわやかな旋律で個人的にかわいい!とお気に入りのところです。シンプルに三連音符、四分音符、トレモロとでできているのに音の並びをかえると、こんなに多様な表現ができるのかと、驚きです。


二楽章では、8分の6拍子に変わり、陰性音階へと落ち着いた流れにはいります。複雑なリズムなどはなく、旋律の美しさが際立ち音の流れと強弱で表現されています。半音階での移動が緊張感をよんでひきつけられます。ここのメリハリがうまくいくと弾いている以上に上手に聞こえてお得なところです!しかし、音がシンプルということは押さえる音程のごまかしがききません。強押さえ、弱押さえが難しくかんじました。


三楽章では、テンポが上がり、乗りの良いかっこいいメロディーがきます。ここのメロディーは特に楽しんで弾くことができます。17絃のベースのきざみも素敵です。ここでは二重のトレモロがあり、少し難しいところですが、人数がおおいとパートをわけて弾くことができます。1,2箏は複数人で弾くことを前提に作られた曲なのだそうです。(祐子先生からの裏話ではこの曲が作曲された1980年は演奏会の出演者が多く、そのため急きょ曲数も増やさなくてはならず、作曲をすることになって5月の演奏会だけど、ぎりぎり2月に完成したというお話をききました。)


舞台に上がって演奏するというのは、合奏練習だけでは経験できない、本番だけの準備や心構え、緊張感などがありそれが年に数回しか体験できないともなると、この経験はなかなか積み重ねていくことが遠く難しいことです。なので自分は積極的に人前に出て演奏したいですし、経験豊富な先生にくっついて一つでも今までのノウハウを教わりたいと思っています。


今回の三曲協会の多くの出演者のかたの演奏は本当に勉強になりました。後日その感想を覚書のため、書き加えていきたいと予定しております。

2016年05月29日